おもちゃ売り場につれていくと一目散に働く車やトミカが手に取って遊べるコーナーに駆け込んでいる息子ですが、ある日同じようにおもちゃ売り場に出かけると、4歳と1歳くらいの男の子が遊んでいました。4歳の子は3台の車を占領して遊んでおり、1歳の男の子はおばあちゃんと一緒にブルト―ザであそんでいました。
私の息子も残っていたバスのおもちゃを手に取ることができたのですが、いつ目を離すと4歳の男の子に取られてしまうかもしれないと遊ぶこともなくただただじっとバスを抱えていて周りの様子を伺っていました。
しばらくすると1歳の子がちょっと目を離したすきに4歳の子にブルト―ザを奪われてしまい、その子と付き添っていたおばあちゃんはあっけに取られて、おばあちゃんがとても悲しそうな顔をしていました。
そんな姿を近くでみていた息子が何を感じたのか分かりませんが、私がそろそろ行こうかと声をかけると自分の遊んでいたおもちゃを付き添っていたおばあちゃんの方にハイっと渡して私の方に駆け寄ってきました。かわいい孫のおもちゃが取られてしまい不憫に思うおばあちゃんの悲しい気持ちを感じ取って行動したんだろうなと思いました。
子供はとても素直に感情表現をしてきます。そして相手の感情もとても敏感にキャッチして素直に率直に行動に移すことができます。ふと考えてみると、大人になった私は、自分の気持ちも相手の気持ちも見て見ぬふりしてしまっているなと気付かされます。しかし子供と接しているとつられて喜怒哀楽が素直に表情も豊かになるような気がしています。小さな子供の持つ力はとても大きくて素晴らしいですね。