猛暑厳しい夏、皆さま如何お過ごしでしょうか?
お盆が過ぎ幾分すごし易くなるのでないかと期待しているのですが…どうでしょうか?
仏教以前にあったバラモンの教え「三苦」に「苦苦」と云うものがありますが、今年の夏は「苦苦」そのものであったと思います。
人生にも、楽しい事や嬉しい事も沢山ありますが、時にはどうしようもなく、大きな悲しみ苦しみに出会う事があります。
例えば愛する人の死に直面したり、自身が病に臥せったり、自分を傷つける人と出会ったりと、そうした渦中にある時に、散りじりに揺れ動く自身の感情をストレートに表現する人もいれば、抑え込み封印する人などいます。こうした経験を通し人は裸の自分をいやと云うほどに見せつけられて、自分自身を知るきっかけとなるのだと思います。
試練を通り越した人は自分を知り他の人の苦悩を理解し得る心優しい人間へと成長するのではないでしょうか。ここを通らずして真に他人の苦しみ、悲しみを理解することなど出来ないと思います。
何故こんなに私は苦しまねばならないのかと思う時にこそ、 “優しさ、思いやり”あふれた人格者に成る事を期待されているのだと思います。
さて今年の猛暑の「苦苦」は、何を人々に求められているのでしょうか?
暑い日が続きますが、お体をご自愛下さい。